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  • 307
  • 2024年11月21日
  • 読了時間: 3分

前回のダイアリーズでは目に見える(写真でも伝わる)点を紹介させて頂きました。今回はもう少し踏み込んで生地のことであったり、つくりのことを紹介させて頂きます。



生地は、狙った訳ではありませんが静岡で織られています。

国内ブランドでもあまり見ないぐらい肉厚なヘリンボーンで綿100%。

(サンプルは深緑で作成しましたが、その他メンズで使いやすそうな色は黒に茶、ベージュ辺りでしょうか。)

生地の厚みはデニムぐらいでガシガシいけるやつです。

あまり座られてなさそうなベンチも躊躇なく座れます。


こういう生地はついついミリタリーよりなアイテムにしたくなりますが、ミリタリー過ぎるとセルピコ感が強く出てしまいコスプレに近くなってしまうと思います。(もちろんですが、セルピコはリスペクトしております。)



そう言った点では今回のテーラードジャケットのような襟の形がセルピコよろぴこ感を中和してくれています。この形はいろいろと調べてみたのですがこれと言った名称は無さそうです。『変形型のスタンドカラー』というのが適している気がします。


何処のボタンを閉めるかでも表情が変わって来ます。

テーラードジャケットのようにどこのボタンを閉める的な作りもしてませんし、ルールもありませんのでその日その時の合わせ方で閉める場所で遊んでみてください。


テーラードジャケットのような襟の形と表現をしましたが、襟の形以上につくり上はアームホール(身頃と袖の繋ぎ目)や肩が最もテーラリングに近いです。



またアームホールはメゾンや仕立て屋さんがテーラードジャケットをつくられる際に用いられる手縫いでのしつけ縫いを施しフワッとする『いせ』を行っています。

『いせ』というワードが聞きなれない方もいると思いますのでご説明致します。

紐タイプのイージーパンツや巾着等の紐を引っ張ると何処かにテンションがかかります。このテンションがかかる場所を調整しながらしつけ縫いをすることを『いせる』と言います。


この『いせ』で人の動きに合うアームホールに施しフワッとさせ立体的なつくりに仕上げています。


ストレッチ、大きく、な作りの平面的な衣服とは異なる立体的な衣服は袖を通してはじめてその動きやすさであったり、見た目での美しさに気づかれると感じます。


ボタンひとつで衣服が仕上がってしまう時代ですが、人の手を感じられる衣服を是非手に取って頂ければ幸いです。



307 original jkt 01

サイズ:オーダー

色:オーダー(写真のサンプルは深緑になります。)

素材:綿100%

ボタン:本水牛

価格:55,000円(税込)

受注時期:11月下旬

お渡し:2月予定


お問合せであったり、気になる点がございましたらお気軽にInstagramより dm下さい。お待ちしております。


例えの一つでお出ししたセルピコ。名作の一つだと思いますのでまだの方は是非。


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